「な、なんだ?」
「あんた、気に入られたのねぇ」
シクラの隣にいた、長い赤紫の髪を右肩から前に垂らした女が言った。
その髪の先には赤い石の髪飾り。美しい女だった。長いまつげの下から覗く妖艶な瞳も、また赤紫で。その唇は赤が彩っている。シクラとは対照的な女だった。シクラは興味を無くしたように手を離した。ウェインの頬から温もりが遠のいた。
「あたしはヴィアラ=ハンドラ。この子ねぇ、あんまり思ったこと顔に出さないけど、貴方のこと気に入ったのよ。気に入った人以外に、目なんか合わさないもの」
「そんなことないよ、だって、あたし、ヴィーの眼も見るもん」
ぷつ、ぷつと単語的な話し方なシクラが言った。ヴィアラはふふんと笑って、
「言ってくれるじゃなぁい」
そう言うとヴィアラがシクラの頬をつねる。
「むぅ」
シクラは無表情なまま、小さく声をもらした。どうやら痛い、と言いたいらしい。どうのこうの言いながら、この集団はとても仲が良いらしい。ヨミはヨミでアルモと呼んだ男と、セレコスと会話している。
そんなやりとりを見ながら、ウェインはふと、まだ一言も発さず酒を黙々と飲みつづける女を見た。橙の瞳は伏せていて、まつげが長い。その髪も橙で、そのところどころに黄の房がある。その長めの髪が肩にかかってこぼれている。ウェインが見ているのに気づいたか、女は顔を上げた。
「あんた、気に入られたのねぇ」
シクラの隣にいた、長い赤紫の髪を右肩から前に垂らした女が言った。
その髪の先には赤い石の髪飾り。美しい女だった。長いまつげの下から覗く妖艶な瞳も、また赤紫で。その唇は赤が彩っている。シクラとは対照的な女だった。シクラは興味を無くしたように手を離した。ウェインの頬から温もりが遠のいた。
「あたしはヴィアラ=ハンドラ。この子ねぇ、あんまり思ったこと顔に出さないけど、貴方のこと気に入ったのよ。気に入った人以外に、目なんか合わさないもの」
「そんなことないよ、だって、あたし、ヴィーの眼も見るもん」
ぷつ、ぷつと単語的な話し方なシクラが言った。ヴィアラはふふんと笑って、
「言ってくれるじゃなぁい」
そう言うとヴィアラがシクラの頬をつねる。
「むぅ」
シクラは無表情なまま、小さく声をもらした。どうやら痛い、と言いたいらしい。どうのこうの言いながら、この集団はとても仲が良いらしい。ヨミはヨミでアルモと呼んだ男と、セレコスと会話している。
そんなやりとりを見ながら、ウェインはふと、まだ一言も発さず酒を黙々と飲みつづける女を見た。橙の瞳は伏せていて、まつげが長い。その髪も橙で、そのところどころに黄の房がある。その長めの髪が肩にかかってこぼれている。ウェインが見ているのに気づいたか、女は顔を上げた。

