幻影都市の亡霊

「……父上、なんて落ち着く方なんですか」

 コロテスは嬉しそうに言った。ウィンレオも頷いて、

「これだから、好きになってしまったんだ。もう、ラムもあんなに懐いて……」
「……母娘のようですね」

 アクエムが二人を見て言った。ウィンレオは不思議な感覚に襲われた。

〝ユアファとユークラフが話をしている……〟

 そんな感じがぬぐえなくて苦笑する。

「ユアファ」
「何?」

 ウィンレオがそっと尋ねた。

「俺の息子は、どんな子なんだ?」
「誰から聞いたの?息子がいるって」

 ユアファは笑って尋ねた。

「貴方に似てるわ」

 そういうと、写真を放り投げた。受け取ったウィンレオは、ぱっと見た。コロテスとラムも覗き込んだ。

「……まぁ」

 ラムが嬉しそうに言った。その中で、ウェインは嫌がっているが、ユアファが無理矢理その場に押しとどめている。

「本当にお父様と似てる」

 ウィンレオはじっと、その写真を見つめていた。

「貴方に似てるんだけど……ちょっと、育った環境が良くなかったみたい。子供達とあまりうまくできなかったみたいでね」

 ラムとコロテスが顔を見合わせた。