「厄介だ……おい、ここは俺一人が引き受ける。アルモ、シクラ、ヴィー、ヨミに手を貸してアンバルリードへ行け」
セレコスが言った。亡霊魔は数え切れないほどいる。これほどを一人であしらうと言うのか、とウェインは思ったが、それより先に、四人に囲まれて、一瞬のうちにその場から消えていた。それを見て、セレコスは不敵な笑みを浮かべ、
「さてさて、邪魔者は消えた」
亡霊魔は襲う対象を見失い、怯んだ瞬間、セレコスは両手を空に向け、
「お別れだ、愚かな亡霊よ」
どづぐっ
激しい音がして、衝撃が縦と横に伸び、土埃が収まった後には、セレコスを中心に、その空間は真っ平らになっていて、その土からあちこちでぱんっぱんっと弾ける音がしていた。それを険しい瞳で睨みつけ、
「悪魔に心を売って、死ぬときはいっぱしの亡霊と同じだってんだ。笑わせてくれるぜ」
セレコスがその場を去った後も、器のはじける音はしばらく鳴り止まなかった。
ウィンレオは、夜が明けようとしている地平線を背にして、何とも言えぬ鼓動を感じながら、町の入り口に立っていた。両隣には娘と息子がいる。そして父が歩みだすのを待っていた。
セレコスが言った。亡霊魔は数え切れないほどいる。これほどを一人であしらうと言うのか、とウェインは思ったが、それより先に、四人に囲まれて、一瞬のうちにその場から消えていた。それを見て、セレコスは不敵な笑みを浮かべ、
「さてさて、邪魔者は消えた」
亡霊魔は襲う対象を見失い、怯んだ瞬間、セレコスは両手を空に向け、
「お別れだ、愚かな亡霊よ」
どづぐっ
激しい音がして、衝撃が縦と横に伸び、土埃が収まった後には、セレコスを中心に、その空間は真っ平らになっていて、その土からあちこちでぱんっぱんっと弾ける音がしていた。それを険しい瞳で睨みつけ、
「悪魔に心を売って、死ぬときはいっぱしの亡霊と同じだってんだ。笑わせてくれるぜ」
セレコスがその場を去った後も、器のはじける音はしばらく鳴り止まなかった。
ウィンレオは、夜が明けようとしている地平線を背にして、何とも言えぬ鼓動を感じながら、町の入り口に立っていた。両隣には娘と息子がいる。そして父が歩みだすのを待っていた。

