「この状況はいつまで続くの?子供やお年寄りが限界に近いわ」
アクエムは目を見張り、
〝強い、人だ……〟
感心した。すでに葛藤を押し込めている。
〝さすがは、王様の愛した人――〟
「もうそろそろ。貴女のご子息が王と謁見し、魔法隊でこの町を取り囲み、現界へ戻すと思われます」
「……あの人と、会うの?」
「はい」
ユアファは切ない色を浮かべた。
「そう……」
十八年間、もう一度会うことなど考えてこなかった。もう、死んだ人と同様、二度と会えぬ人なのだと言い聞かせてきた。だが、所詮それは偽りなのだ。そうして今、会える時が与えられている。だが――、
〝怖い……〟
ユアファはそっとアクエムを見た。アクエムはその瞳に浮かぶ不安の色に気づいた。
〝もう一度会ったら……離れたくないよ……ウィンレオ〟
そして、その小柄な身体が震えているのに気づいた。アクエムは首を横に振った。
〝決して、辛くないわけじゃないんだ……なんて、可哀相な人達なんだろう……〟
そうやって、うつむいて涙を流すユアファを、アクエムにはただそれを見つめることしかできなかった。
アクエムは目を見張り、
〝強い、人だ……〟
感心した。すでに葛藤を押し込めている。
〝さすがは、王様の愛した人――〟
「もうそろそろ。貴女のご子息が王と謁見し、魔法隊でこの町を取り囲み、現界へ戻すと思われます」
「……あの人と、会うの?」
「はい」
ユアファは切ない色を浮かべた。
「そう……」
十八年間、もう一度会うことなど考えてこなかった。もう、死んだ人と同様、二度と会えぬ人なのだと言い聞かせてきた。だが、所詮それは偽りなのだ。そうして今、会える時が与えられている。だが――、
〝怖い……〟
ユアファはそっとアクエムを見た。アクエムはその瞳に浮かぶ不安の色に気づいた。
〝もう一度会ったら……離れたくないよ……ウィンレオ〟
そして、その小柄な身体が震えているのに気づいた。アクエムは首を横に振った。
〝決して、辛くないわけじゃないんだ……なんて、可哀相な人達なんだろう……〟
そうやって、うつむいて涙を流すユアファを、アクエムにはただそれを見つめることしかできなかった。

