「……という訳で、今日からお前には強制的にこの放課後の特別授業に参加してもらう。異議は認めない。部活に入ってないお前にとっては何ら問題は無いはずだ」


教壇に両手を置いて、教師は教師らしい上から目線で告げた。



「……問題ありまくりだ」


もはやどこから突っ込んでいいのやら分からず…、それでも田中は思わず突っ込んでいた。



「ったく。補習じゃないならおれは帰るぞ……って足が動かねぇ!!」


腕輪の威力は本物らしい。


「それではまず授業を始める前に、存在を忘れかけていたもう一人のメンバーを紹介しておこう」


教師は田中を無視して、サクサクと話を進めていく。



「…お前、本当に教師か?」


「金星人だ」






――かくして、、



グラウンドや体育館や武道館で生徒達が青春の汗を流して部活に勤しむ放課後に、



とある一教室にて、正体不明の教師A(仮)による謎の授業がスタートしたのであった。