「あなたにはずっと嘘ついてきたわね。あなたともう一人のお姉ちゃんがおなかの中にいたとき医師に告げられたことがあるの」
お母さんはカランと氷の入ったグラスを揺らした
「“二人は産めません”ってね」
「え...?」
「私、あなたたちを生む日交通事故にあったのよ。それで母体を維持するだけでも精一杯で私も下手したら死んでしまうところだった。でも、なんとか一命を取り留めてそうやって言われたの」
じゃあ、私のお姉ちゃんはその事故のせいで死んじゃったっていうこと?
「それで、あなたのお姉ちゃんを人口中絶で殺した」
お母さんの口から聞かされた“殺した”という言葉は私の中で重く反響した



