トラップデイズ





「でも、違うの。あなたは機械人間なんかじゃない。悲しいっていう感情を悲しいって言い表せてないだけよ。だって映画の一部始終泣いている子なんてめったにいないんですもの」




「ちょっ...それは言わないでよ。そもそも感動モノの映画を選ぶお母さんが悪いのよ」




犬と人間の感動モノとかさ、戦争の話とかさ、失恋ものとかさ




「純粋なのよ...あなたは。私のことを純粋っていうけど私なんかよりもあなたはずっと純粋だと思うわ」




「そんなこと...」




ない


そんな綺麗な言葉私には似合わない




「あれはいつだったかしらね...?」




お母さんはしみじみと回想しだした