「あなたが昨日怖がったのも無理ないわ。私は既に死んでいる人間ですもの。だから魂の声が聞こえる」




「そんなっ...」



「信じられない?だったら、今時間が停止していることも信じられないのかしら?それと同じようなことよ。非現実的なことも起こるのよ」




世界が止まっていて聞こえるのは私の心臓の音と蜜穂さんの声だけ




「ねえ、あなたの命。どうせなくなるなら私に頂戴」



「ふざけないで、頂戴って出来るわけないでしょう!」



咄嗟に叫んでいた


いくら今非現実的なことが起こってるとしてもありえないわ



「出来るって言ったら?...現にあなたは今の生活に失望している。親に迷惑かけて彼氏に振られて。それで命を絶とうとしているんでしょう?別にいいじゃない、ボランティアでとは言わないから」



「...詳しく説明して」



今から何が起ころうとしているの?