そこで 私は目を疑った。 「……ひっ!」 思わず座り込んでしまった。 だってそこには 血だらけのお父さんとお母さんが横たわっていた。 床には血が広がっていて、震える手でなんとか自分の体を支えた。 なに、これ? 「ねぇ………お父さん、お母さん……ねぇ。何してるの?……ねぇってば!」 二人の体にしがみつく 驚くほど冷たくて それで体で実感した。 二人が死んだことを。