それから、私は助手として教授のそばにいて
彼の大切なものを探すことにした。

「これ、終わったから捨てといて」
「はい」

助手は基本、自分の授業に出た後に教授室に行って雑用をこなすというものだった。

「………」

教授は意外に真面目で、ずっと書類に目を通してる

これじゃ大切なものを探ることができない

「…あ、春風は帰って良いぞ?もう遅いし」
「…………はい」

私はゆっくり席を立つ