尚治side


「………どうした?」

俺は少し後ろに立っている春風を見つめる

「…………わたし、ちょっと帰ります!」

春風はいきなりバッグを持って走って出ていった

どうした?

俺は少し考えて1つの仮定にたどり着く

「あぁ…これか」

俺は自分の右肘を見つめる

「気づいたんだな」

ゆっくりそこにあるホクロをなぞる

こんな所まで覚えてたんだな

「………ふぅ………」

俺は教授の席に座りタバコを吸う