教授室に案内され
お茶を出される

教授は、ドアの鍵を閉めて私の向かいに座る

そして落ち着いた笑顔を私に向けた

「……で、聞きたいことって?質問かな?」
「いえ……あの……」


いきなり、家族を殺しましたかなんて聞けない…

私が口を閉ざしてると教授は
何かを思い出したように自分のスーツから何かを取り出して机におく

「…これ、かな?……君と別れたあとに僕のスーツにひっかかっていたんだよ」
「それ!探してたんです!……良かった……」

そこには探していた青色のピアスがあった。

私がお礼を言うと教授は不思議そうな顔をする

「…………大事な、物なの?」
「はい。………昔、独りで苦しかったときに私に送られてきたんです……誰からかは分からないけど」