「亜妃、洗濯物取り込んできて」 甘えるような高い声。 無性に腹がたつ。 「えー」 「お母さん、疲れたもん」 「……」 「遊んでばっかで、亜妃は何もしないね」 ――あんたなんかに、何が分かるの! 開きかけた唇を一文字に結んで、怒りを飲み込んだ。 「分かったよ…ごめんね」