瑞希が眠っている間にシャワーを済ませて、朝食に食べやすい野菜のスープと、先日母親が送ってきた蜂蜜で、ハチミツトーストを作ろうと思い、用意していた。


「祐輝…」


「どうした瑞希?」


頭を触ると、熱がとんでもなく上がっていた。


「トイレ行きたい…」


「よし!俺の首に手まわせるかい?」


瑞希を抱き抱えてトイレの前に立たせたが、体に力が入らない様子で、何も考えることなく、瑞希のズボンと下着を下げると、トイレに座らせた。


可哀想なので、ドアを少しだけ開けて待っていると、ペーパーを取る音が聞こえたので、しばらく待ってみた。


「瑞希、終わったかい?」


返事がない…


「瑞希?大丈夫かい…」


うずくまるようにして座っている瑞希を見て、ただ事でなくなっていることを察した。