祐輝は瑞希が可愛い寝息をたてて眠った後も、眠りにつくことができなかった。


晴香と昨日離婚したばかりで、寂しい気持ちだった自分に安らぎをくれた瑞希…


知り合って間もないのに、今までずっと一緒いたような錯覚に落ちるほど、瑞希とは相性が合う気がしていた。


でも、良くなっていると聞いていたはずの病気が、また悪くなっているというのは、どういうことなんだろう…自分の耳で聞いて、これから病気とも気長に付き合いながら、完治を目指して、闘っていこう…


きっと自分が晴香に冷たくしたことで、神様は瑞希と闘っていくことを自分に与えたのかもしれない…でも、きっと瑞希は俺が出会う運命の人に違いない…


そう明るくなる部屋の中で考えていた。


どうか瑞希が元気になりますように…それだけを願って…