「彼と約束したよ。お互い幸せになろうって……瑞希、どうした?」


食べるのをやめて、うつむいて聞いている瑞希が気になった。


「祐輝…祐輝はまだ晴香さんに愛情があるでしょう…」


祐輝には瑞希がどんな返答を求めているのかが、一瞬わからなかった。


ない…といったら嘘になるし、冷たい男と思われるような気がする。


でも、正直に言うと、瑞希を寂しい気持ちにさせるかもしれない…


「俺、晴香と娘には幸せになってほしいから、幸せになれる道を選択してもらったんだ。もう晴香とのことは、半年離れていて、良い思い出と思っているよ。過去は消せない…瑞希が、こんな俺が嫌だったら、俺は瑞希に何も言わない…ただ、俺の気持ちを受け入れてくれるなら、瑞希が求めてくれたことへの答えを今話すよ」