祐輝が風呂に入ると、瑞希はご飯の用意を始めた。


瑞希にとって、祐輝との二人の時間が嬉しかった。


まだお互いをよくわからなくても、寂しい二人が寄り添うことで、これからを考えていけるような気がしていた。


何よりも、今まで一人で寂しかった食事も、誰かのために作ってあげられる…


瑞希にとっては、最高の幸せだった。


「瑞希も入っておいで~今日はカレーか~俺大好きなんだ~」


「良かった~お風呂は食べてからにするね…じゃあ食べましょう~!」


食べながら、祐輝は自分がどんどん変わっていることに気がついていた。


あまり笑って話したりするのが得意ではなく、結婚していた頃も、家で話すことも、笑うこともあまりしなかった。


でも瑞希と一緒にいると、自分でも不思議なくらい、笑顔にもなれて、会話もする。