ただ祐輝は待たせている自分を気づかってくれているのが嬉しかった。


「ただいま~瑞希」


「おかえりなさい」


「まずは、手を洗ってからね~」


これも祐輝の習慣だった。


帰ってきたら、何をするでも、まずは手を洗う。


それを見て瑞希はクスクスと笑っていた。


「はい…瑞希おいで~ただいま」


祐輝は瑞希の唇にキスをした。


「何で瑞希笑ってるの?」


「祐輝って、私と似てるな~って。帰ってきて真っ先に手を洗うの私と同じ~」


「俺達気が合うね~」

「フフフッ…祐輝帰ってきたら、お風呂に入る?」


「いつもはシャワーだけど、結婚してた時には…」


「そうかな~って思って、お湯入れてあるよ~」


「それも瑞希と同じかな?」


「うん…同じフフフッ…」


「じゃあ一緒に入るか~」


「えっ!」


「ハハハッ…この間の冗談のお返しだよ~」