さっきまで隣で笑っていて、あたたかな気持ちだった自分が寂しさでいっぱいになっていて…


ベッドに横になると、寝付けなくて…


また一人の自分に虚しくなっている。


この先、自分には瑞希は必要だった。


自分を癒してくれる瑞希が…


携帯が鳴った。


昼間登録した瑞希の名前が…


「祐輝…一人って寂しい…やっぱり祐輝と一緒にいたい」


「瑞希…俺もだよ。今君のこと考えていた。戻っておいで…」


「うん…」


玄関を開けると、パジャマ姿にパーカーを羽織り、自宅の階段を急いで降りる瑞希がいた。


玄関に入ると、祐輝の胸に飛び込んで泣いていた。


祐輝は優しく瑞希を抱き抱えると、ベッドに運んだ。


「瑞希…泣かないで。俺決めたよ。瑞希が俺には必要だ。瑞希がいなくなって、一人が寂しくてたまらなかった。俺で良かったら…」


「まだ言わないで~今は祐輝の傍にいられるだけでいい…約束通り、返事は明日でいいから…」