【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

瑞希は子供のように、喜んでいた。


そんな瑞希に、今日は帰りなさいと祐輝は言えない。


ただ、祐輝には瑞希を女性として見てはいなかった。


子供のような気持ちで、ただ寂しいという瑞希の傍にいて、喜んでくれるなら…そんな感情だった。


恋愛感情がないのではない。


ただ、今は色々複雑な思いの中で、瑞希と関係を結ぶことなど、考えられないだけで…


「祐輝、布団運ぶの手伝ってもらえる?」


「押し入れに一組、おふくろが送ってくれた客布団があるから、それ使いなよ」


「うん~」


食器を片付けを一緒にやりながら、はしゃいで笑顔の瑞希を見ていると、自分の心があたたかくなって…


もしかすると…俺って瑞希との生活が想像できるかもしれない…と思っている。