「えっ!晴香、それで悩んでたの?」


「うん…最近はね」


「バカだな~俺は、晴香と世利がいてくれたら、もし俺の子供が生めなくても、気持ち変わったりなんかしないよ。それより、そのことで悩んでいたことを知らずにいたことの方が、寂しいよ」


「ごめんね…憲吾、あたし、本当に憲吾と一緒になっていいんだよね」


「いいんだよ。何も心配するな。あとは、晴香が決めてサインするのがいい」


「うん…書く。今憲吾の前で書く…」


そう言って晴香は、サインをした。


あとは届けを出すだけ…


祐輝とは、他人になる…


もしかすると、もう二度と会うことはなくなる。


それでも晴香は、憲吾の優しさにひかれ、憲吾と一緒いることを選んだ…


ずっと一緒にいたいから…