【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

瑞希に合鍵を渡し、シャワーしている間に、勝手に入っててと告げる。


1日一回、必ずシャワーをする習慣は、小さな頃から変わってない。


家族と暮らしていた頃には、夜風呂に入り、朝はシャワー、それだけは変えることのできない習慣だった。


神経質な自分だったはずなのに、一人になってからは、部屋の中は多少汚れていても仕方ないと思うようになった。


それでも周りの同世代と比べると、綺麗にしている。


点滴をしてもらったおかげか、体が軽く感じていた。


ドアの開く音がして、瑞希が入ってきた様子…


ガサガサと買い物用のビニールの音がしていた。


風呂から出ると、自分では用意した記憶のない下着が、洗面所にたたんで置いてある。


「瑞希ちゃん、着替え置いてくれたんだね~ありがとう…」


「すみません、勝手にタンス開けちゃいました」


「全然かまわないよ」