【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

朝一で瑞希は病室に来ていた。


病院が開くと同時に…


本来ならまだ面会はダメな時間を、退院ということで許可を得ている。


「大丈夫?歩けますか?」


「フフフ…相原さんは心配性だな~」


「柴崎さん、また相原さんて言ってる!瑞希でいいですよ~」


「わかったよ…瑞希ちゃん~」


「ちゃんはいいですって…まぁいいかぁ~」


瑞希は人懐っこい性格のようで、取り繕う感じが全くないのに、祐輝も楽にいられた。


病院を出て、タクシーに乗り、5分ほどすると社宅に着いた。


「柴崎さん、隣の斜め向かい側が私の部屋ですよ」


「そうだったんだ。あの部屋だったら、俺の部屋丸見えだったね~」


「はい!よく覗いてました~」


「マジで~!」


「嘘ですよ…フフフ」


「お家に上がって大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ~」