【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

不思議と、電話を切っても以前のように辛く感じない自分がいた。


吹っ切れたせいだろうか?


それとはまた違うような気持ち…


きっと、寂しい自分に優しくしてくれた、瑞希の存在が大きくなっていたのかもしれない。


優しく微笑んでくれるあの笑顔に癒されたような気がする。


しばらく感じることのなかった人のあたたかさを、再び感じることができたような…


明日、瑞希が来てくれるのが楽しみのような気持ちになっていて…


それでも眠る時には、晴香と世利を思い出していた。


あと数日で、晴香と世利とは他人になってしまう。


家族のつながりなんて、紙切れ1枚で切れてしまうものなんだな~


もう二度と世利に父親と名乗ることも、会うこともできない…


そう考えたたら、涙が流れて枕を濡らす祐輝だった。