【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

中舘医師が、診察室祐輝を呼んだ。

「瑞希さんなんですが…」

「どうなんですか!先生」

「疲れたのでしょう…何日か前から症状はあったはずなんですが、気がつかれませんでしたか?」

「すみません…こちらに越してきたりで忙しくしていたものですから…」

「今の様子から見て、かなり無理していた様子ですね…あと、ちょっと気になるのですが、何か悩み事など抱えてる感じはありませんでしたか?斉藤医師の今までのカルテを見ると、瑞希さんの場合、心に何かがあると、症状が悪化する傾向にあるようなんです。結婚したばかりで不安もあると思いますが、柴崎さんの頑張りが、彼女の支えですからね。大変だとは思いますが、頑張って下さいね。とりあえず、2、3日入院して様子みましょう。大丈夫ですよ。ムクミがなくなれば、家に帰れますからね」

「悩み事…ですか…わかりました。すみませんがよろしくお願いします」

瑞希は、二階の前回点滴をした部屋に入院になった。