いつまでも2人仲良く…


そう願った今日の日を忘れない。


二人とも思っていた。


体の弱い瑞希にとって、こんな日が来るなんて、思ってもいなかった。


祐輝もまた、晴香と離婚という最悪の状態の時には、結婚なんてもう二度と…


そう考えていた。


祐輝は瑞希よりも先に涙を流していた。


「私きっと支えられる方が多いと思うけど、誰よりも祐輝を愛するわ。絶対に病気治して、祐輝の赤ちゃん生む…ねっ」


瑞希が子供の話しをすると、何故か心が痛む。


生ませてあげたい…自分だって愛する瑞希の子供が欲しい。


でも、簡単にその気持ちを受け入れてはあげられない。


今の自分には、瑞希よりも大切な人はいない。


瑞希と二人、静かに幸せに暮らしていけたら、何も望むことはない…


瑞希がいたら…