「おばあちゃま、どうしてママと近くだったらいけなかったの？」


言ってしまった言葉に、祐輝の母親は困っていた。


「世利、女の人ってね、お友達でも気になるものなの。おばあちゃまはそれを考えてって言ってたのよ」


「ママ…パパ…」


「どうした世利？」


「ううん…なんでもない～」


祐輝が晴香達の前に戻ってきた。


「今日はこんな時間まで引き止めて悪かったね…ありがとう。世利ちゃんも明日学校だろう」


「明日は休ませるわ。今晩はここの近くのホテル予約入れてるの。これから大丈夫？私達ついていてもいいけど…子供達は？」


「母さんは、父さん施設だからついていられるし、俺と親戚の叔母達が残ってくれるんだ。蓮も彩音もここに泊めるよ」


「じゃあ明日早く来て、お手伝いするわね」


「すまない…世利ちゃん、学校休ませてごめんな…」


「蓮君パパ、私は大丈夫…」


「ありがとう…世利ちゃん」