「瑞希にこんな言い方したら悪いけど…俺には晴香との間に子供がいる。でも、子供がいたって、愛情が長続きはしなかったんだ。俺は、子供よりもまず瑞希との生活を大切にして…もしも叶うなら、子供がいても…そう思うのは間違いかな?」


「間違いではないと思うの~でも私は祐輝の赤ちゃんが…」


「瑞希、今はこれからのこと考えよう。まだ瑞希は若いんだから、子供のことは急ぐことないよ…」


瑞希はカフェオレを飲み終わると、また窓越しの風景を眺めていた。


「瑞希…出ようか」


「うん…」


会計を済ませて、店内を歩きながら、祐輝は何か目的があるようで、瑞希より先に進んだ。


瑞希は黙って後をついていく…


祐輝が止まったのは、ジュエリーの店。