喫茶店でカフェオレを頼むと、瑞希は外を歩く人を眺めながら、フゥ~とため息をついた。


祐輝と結婚しても、赤ちゃんを生むことができないなんて…女として生まれてきたなら、愛する人の子供が欲しい…そう思うことは自然の流れで、納得ができない…」


運ばれたカフェオレを飲みながら、頭の中は生めない?という疑問でいっぱいになっていた。


窓越しに見える人の流れが足早になったと思ったら、雨がポツポツと降りだしていた。


祐輝が店内に入ってくるのが見えて、軽く手を振る。


「急に降ってきたね」


瑞希の横に座るとコーヒーを注文した。


「どうした?瑞希何か元気ないかな?」


「うん…祐輝赤ちゃんのこと聞いた?」


「今は妊娠は考えたほうがいいってかい?」


「うん…」