1時間もしないうちに、晴香は目覚めた。


「ごめんね…晴香。痛むかい?」


「やっぱりダメだった野ね…ごめんね」


「晴香、こう考えよう。赤ちゃんは晴香のお腹の中で短い時間だったけど、二人の子供として生きていたんだ。ただね…赤ちゃんはこの世に誕生できるだけの体力がなかったんだよ。晴香のせいでは絶対にないからね。赤ちゃんは教えてくれたんだよ~世利がこの世に誕生したことって、すごいことなんだってね…だからね、世利を大切に育てよう。晴香は俺に気にして、子供生んでくれようって思ってたんだろう~俺、世利が本当に可愛くて、自分の子供だって思っているよ。誰にも負けない愛情で包んであげるから…これからは、自然に任せよう…晴香が無事で良かった~赤ちゃんには可哀想だけど、そう考えよう」


「ありがとう憲吾…そうね…そう考える」