【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間

憲吾は、先生の言葉をカーテンごしに聞いて、驚きと、信じられない気持ちでいっぱいだった。


「え~とですね…結果から言いますと、赤ちゃんは育てきてはいます」


「本当ですか!先生」


「しかし…安定期に入るまで、まだはっきり大丈夫とは言えません。日数的にも発育が小さめですし…来週もう一度来て下さい」


「まだ…この子助かるかわからないって事ですか?」


「そうですね…まだはっきりとは…できるだけ安静に、睡眠をよく取って、ストレスをためない。それがお母さんにできる今できることですね」


病院を出ても二人は不安を抱えたまま家路についた。


喜んでいいのかどうか気持ちがわからなくなっていて、車で寝てしまった世利を布団に寝かせると、ソファーでショックを隠しきれない晴香の肩を優しく抱く。