次の日、憲吾に付き添われ、産婦人科を受診した。


待合室で、憲吾は世利に絵本を読みながら、結果を待つ…


晴香が嬉しそうな顔をして出てくるのを待っている…


でも…


診察を終えて出てきた晴香の表情はかたかった。


「晴香…どうだったの?」


「……」


無言の晴香に憲吾は戸惑っていた。


会計を済ませると、受付で次回受診日を伝えられている。


妊娠している?


世利を抱いて、無言のまま車に乗った晴香が小声で話し始めた。


「妊娠…してる…」


「本当に~やった~晴香…」


「でもね…でも…」


「どうしたの?」


「赤ちゃんの心臓の動きが確認できなくてね…日数にしたら、小さすぎるって…」


「どうなるの?今の状況なら…」


「流産するかもって…」