小さな蓮には、まだ理解ができない様子で、母親と同じ年齢の自分に質問をしてきたようだ。


「蓮、世利ママ困っちゃうだろう。やめなさい…」


「祐輝いいの…蓮君、ママ蓮君達の傍にいられなくなっちゃったけど、きっと、お空の上の方から…そうね~お星さまになって、蓮君のこと見ててくれてるよ。世利ママのお腹の中にいた赤ちゃんも、ずっと前に死んじゃったの…だからきっと、蓮君のママと仲良く見ててくれてるよ」


「そっかぁ~ママお星さまになったんだね。パパ、ママお星さまだって~バーバに教えてくる」


蓮は走って部屋に戻って行った。


「晴香…もしかして憲吾君との子…」


「世利が4歳の時に授かったの。でもね、流産しちゃった…それからはできなかったの」


「そうだったのか…」