「その節は色々お世話になりました」


「あっちの部屋で休んで行って~世利ちゃんおいで…」


祐輝の母親は世利の手を取ると、困っている世利を連れて行く。


「俺がついてるから、晴香祐輝さんと…」


「ありがとう憲吾。世利頼むね」


憲吾は世利の後について部屋に入って行った。


祐輝と晴香は、並んで椅子に腰かける。


「晴香、今日はわざわざありがとう…あの頃は本当にすまなかったね…」


「もう忘れたわ…今は祐輝と結婚した幸せだった時のことしか思い出せないの…祐輝こそ、大変だったのね。憲吾と連絡取ってたなんて私知らなくて…」


「晴香はいい男と結婚したな~憲吾君がいなかったら、俺も瑞希を幸せにしてやれなかったかもしれない…幸せ?瑞希幸せだったかな…」