「ちょっと、速い!!怖いって…」
つい、叫んでしまった私。
「しっかり、捕まれば大丈夫だから。」
そういわれて 、思いっきり抱き付いた。
その時、懐かしい香りがした気がした。
…
あれ、なんでかな。
涙がこぼれてきたよ。
「せな、とりあえずコンビニ行くけど、どうす…」
リクの顔が一瞬強ばった。
「せな?そんなにバイク怖かった?ごめん。」
違う、違うよ。
私は必死に左右にくびをふった。
「じゃあ、なんで?」
「わかんない…わかんないけど、リクの匂いが懐かしくて、悲しくて。」
わかんないよ。
メニュー