「あー、起きたんだ…」
あ…イケメン…起きちゃった、どーしょ。
「えっと…その、」
こういうときって何て言えばいいんだろう。
おはよー、とか?
「真のとこいきたい?」
え?いきなり何?
「逃げないでねー」
逃げるも何も何もわかんないからね、
駄目だ。全然わかんない。
イケメンはまた目を閉じてるし。
いや、わたし放置?
……
「あのー、失礼ですが、寝ないでください!あなた誰ですか?ここどこですか??わたしは何ですか?」
さすがに寝られては困るので聞いてみた。
イケメンは口を開けてフリーズ。
でも、焦ったように口を開いた。
「は?何いってんの、お前?バカ?」
ばか…イライラするわ。
「だーかーらー、記憶がないみたいなんです。わたし!」
イケメンは笑って冗談だろっていった。
そしてまた、目を閉じた。
「ってなんで寝ちゃうんですか?わたしは誰か教えてくださいよ!」
「いやー、夢だと思って。」
この人ぶん殴りたい…
「さっきから、私は誰か聞いてるんですけど!」
「ごめんごめん!!言うから言うから!!イライラするなよー。」
はやくー…
