Fake ~偽りの関係~


「なんか、買ってくる。」


リクがそういってからもう15分くらいがたった。


遅いよ。


まだ記憶が無くて、怖いのに長い間1人にしないでよ…


「ねえ。」


リク!


と、思って顔をあげると、金髪に赤毛、茶髪、緑毛と勢揃いな、ヤンキー。


こ、こわ…


「君ってリクのなに?彼女?」


と、金髪がいう。


「リクの女だよねー?」


と、赤毛がいう。


「だから、ちょーっと、着いてきて?」


と、茶髪が言う。


「嫌。」


と、私がすぐいった。


「じゃあ、失礼。」


と、緑毛がいったと同時に軽々ともちあけられた。


口も同時に塞がれて叫べない。


最悪。


記憶がないし、誘拐されるし、もう、厄日。


リクが助けてくれるかな?