「凪〜急げよー!」

「ちょっと待てよ、弘輝!」

「遅刻したら俺が怒られんの!」



ただいま、係りに向かい中。

私のクラスは終わるのが遅かった。


みんなは
さぼれる〜。ラッキー。
って言ってのんびりしてるけど、

私たちはとにかく急いでいる。


普通なら弘輝も
サボれる〜!よっしゃぁー!!
とかなんとか言ってるとこなんだけど、


今回だけはそうもいかない。

係り担当が弘輝の叔父の森山先生だからだ。




…ドンマイ、弘輝。




今日だけは哀れんであげるよ。