「凪ー!」 大声で私の名前を呼ぶものは1人しかいない。 「弘輝か…。何だ?」 「いやぁ、ほら、そろそろ体育祭の係り決めあるだろ?」 「あー…もうそんな時期? 忘れてた…」 「おぃ…忘れんなよ」 「悪い悪い」 「…お前… ぜってぇ悪いなんて思ってねぇな」 「あぁ」 「認めたし…」 「で、何の用だよ?」 「あ、忘れるとこだった。 お前、対して決まってねぇじゃん?」