Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~




「ナギちゃん、
泣くの…我慢しなくていいんだよ?」


僕が言うと、
お兄ちゃんはナギちゃんの頭をなでなでする。


「そうだよ。
泣きたい時は泣きなよ」


お兄ちゃんがそういうと
ナギちゃんは目をうるうるさせた。


「ぅわぁぁん…いちゃいよぉ…」


やっぱり痛いんだ…。


ナギちゃんの白い足に血が流れでてる。


「取りあえずおいで」


お兄ちゃんはしゃがんでナギちゃんに背中を向けた。


ナギちゃんは大人しくお兄ちゃんにおぶられる。


…なんかちょっと悔しい…


「どこ行くの?」

「おうちだよ。
一回手当てしてからまた出ようね?」

「うんっ!」