「はぁい、みなさん。
授業始めますよぉ」


お、
先生、ナイスタイミング!


みんなが席に戻って行く。


助かったぁー…。




ーガラガラっ


「遅れてすみませんでした!」


弘輝が慌ただしく入ってくる。


「んもぅ、喜多くん。
何してたの??」


この先生
(広岡 茉知華[ヒロオカ マチカ]先生
通称: まちちゃん)

の声も甘ったるくて正直嫌いだ。


「ごめん、まちちゃん!
今度雑用でも何でもするからっ」


あーあ、そんなこと言っちゃったら。


「わかったわ、見逃してあげる。
変わりに今日のお仕事手伝ってね?」

「はぁーい!」


あー…弘輝、絶対気づいてねぇよ。