やっと昼休みか…。 俺は那呼から逃げるようにすぐに図書室に向った。 ー? 誰かいる。 誰だ? 窓際の日のよく当たる席。 誰もいない図書室でただ1人、気持ち良さそうに寝ていた。 見たことない顔だけど、1年かな? 俺は興味で近づいてみる。 「ー!?」 寝顔だけでもよくわかる。 …かっこいい…整った顔…。 長く伸びた後ろ髪は校則違反だけど、絶対似合ってるだろう…。 王子様は俺じゃない、彼に似合っている言葉だな。 ーくすっ