「「「きゃぁぁああ!!」」」



朝一から騒がしいほどの歓声。


「拓斗(タクト)様よ!」

「王子よ、王子!」

「こんな朝一から見れるなんて…はぅっ!」

「黒崎(クロサキ)王子ー!」


毎朝、これの繰り返し。

正直なところ慣れた…というか疲れた。



「良かったなぁ、相変わらずモテモテで!」


こんな状況の中、呑気に話し込んでくる俺の隣にいるのは

俺の小学校高学年からの親友。


内田 智樹(ウチダ トモキ)。