「ふぁぁああ〜…眠ぃ…」


あのあと7時間くらい寝たのにとてつもなく眠いのはなぜだ…。


「…なーぎっ!」

「うぉっ!!?」


この声の持ち主は当然、あのバカ弘輝。


「先行くぞー!遅れんなよー!」

「おぃ、待て!私も行く!」

「待たねぇよ!」


ちっ。
相変わらず足の速い奴。


「待ってもらわなくていいよ。
代わりに、こっちも本気でいくからな!」



本気なら私の方が速いに決まってんだろ。


「お先〜」

「あ、おい!待てよ!!」

「やぁーだね!悔しかったら追いついてみろー!」

「くっそぉ…」



ニヒヒヒ…どんなもんだい!



















ーゼェハァゼェハァ…


「…勝ったぁ…」

「また負けた…」


ー只今、校門前。

倒れこむ男子が2人。