「あのな…」




耳かせ、と何故か小声で言ってきたので

あたしと姫鎖は耳をかした。





「おどろくなよ」


本当に消え入りそうな声は

集中して聞かないと聞こえないぐらい。





「あのな、




俺、





有明日和の姉と結婚すんだぜ」