「...日和に会いたい」







小さくつぶやいた声は

姫鎖には聞こえてなかったみたいで

返事はかえってこなかった。








「日和さま、ほんと、すごいよね!!」


馬鹿でかい声で

そんな有名人の名前を言っちゃうから




何人かの女の子が振り返っちゃってるじゃん。

恥ずかしい…



「しーっ!!」




慌てて姫鎖の口をふさいだけど




遅かった。