「田中さん。」

...え?今誰か名前を読んだ...?

後ろを振り向くと、
同じクラスの男子

「名倉君…?」

名倉貴(ナグラ タカ)。
背はスラっと高く、かなりのイケメン。
休み時間は女子に囲まれている。

彼が何故声をかけてきたのか
分からなかった。

「ちょっと話あるから来て。」

ぐっと腕を掴まれた。

「えっ!? 何!?」