―――――次の日。

「よう。」

『おはようございます…。」

朝から下駄箱の前で会うなんて
珍しい。

...てゆうか、

名倉君がいつも
朝来たと同時に女子様に
囲まれているからか。

まあいいや。

『では――…」 
周りからの視線にも気づいていたし、
その場からとりあえず去ろうとしたとき......

「せっかくだし一緒に行こう」だなんて
言って、隣を歩いてきた。

(まったくこの人の感情は読み取れないな)

もちろん、歩くたびに注目の的なワケで。

「隣の子誰!?」
「なんでアイツ!?」

中には悲鳴をあげる子もいた。