「「えー」」
皆息ピッタリに「えー」の大合唱。
「なんと言われたってやめませんよー!
誰でも良いんだからとっとと組んじゃって」
ほらほら、と先生は
やる気の無い生徒達の肩をバシバシ叩く。
...こうゆうの、
わたしの場合いつも
一人で余るんだよな......。
まあ、いつもは余った人同士の中に
入れてもらうんだけど...
わたし嫌われてるから...
今度こそ無理だよな。
「はぁ...」とため息をついた時...
「田中さん、組む人います?」
「えっ...」
もしかして、名倉君?
と思い振り向くと、
意外にも話しかけてきたのは、
篠崎君。
彼ともまた、一度も話したことなど無い。
「俺たちんとこ、田中さん入りなよ」
ニッと篠崎君は笑う。
「...。」
あまりにびっくりしたもんで、声が出なかったけど、
わたしはコクんと大きく頷いた。

