『いやいや、だから離してくださいよ。」

「いやーだよーう。」

クラスの時でも、
さっきの怖い感じでも無い、
幼稚っぽすぎる、
また新しい名倉君。

『もう話は終わったはずでしょう?」

「まだあったりしてー。」

『...本当、迷惑なんで。」

「えーウソー。」

『何がですか、本人が迷惑って言ったら迷惑ですよ。」
　
なんだこの男はしつこい奴だな。
わたしは早く帰りたいの!!

「意外に田中も人並みのこと喋るんだね」
　
『はい...?」

「いやー、心までロボットかと思ってたわー。
でも迷惑って思ってんのに全くの無表情じゃおかしいよー。」

『すみません。」

「いやいや謝るのとか求めてないしー。」

『そうですか。サヨウナラ。」

「明日も来いよー。」

『無理です。」

「待ってるー。」